おうち力学 リフォーム・リノベーション
部屋に吹き抜けを作るリノベーションの際に気をつけたいポイント

部屋に吹き抜けを作るリノベーションの際に気をつけたいポイント

部屋を吹き抜け構造へとリノベーションする際に気を配りたいのが、防寒・防音対策です。空間が広がって開放感が得られるのは吹き抜けのメリットですが、一方で広がった分だけ空調の効き目や効率は悪くなります。
壁面や床に断熱工事を施したり、間仕切りや窓の設置を考慮したりしておくことが大切です。

また、吹き抜け構造の場合、1階の音が2階へと響きわたりやすくなります。防寒対策と同様に、防音性能の高い間仕切りを設置すると効果的です。

吹き抜け工事を行う際、耐震性能のアップも検討した方が良いです。上下の階層が突き抜けた状態になるため、耐震性が下がる箇所が出現しやすくなります。
リノベーションを行う施工会社と相談して、耐震リフォームが必要かどうか検討しましょう。加えて、階段の付け方も、移動のスムーズさや転落の危険性の回避という意味で重要になります。小さなお子さんやペットと暮らしている家庭では特に、転落防止のために柵やネットの設置も大切です。

続いて日常生活を送る上で重要になるのが、照明の取り付け位置や高さです。吹き抜け構造の場合、通常の部屋とは違って照明が非常に高い位置になってしまいがちです。
掃除や交換の際は脚立やはしごの利用が不可欠となりますが、なるべく作業しやすい所に設置するのが大事です。

蛍光灯よりも寿命が長いLEDを使ったり、交換しやすい形状の電球を選んだりといった工夫をすると良いでしょう。照明に加えて窓の清掃も業者に依頼するのであれば、定期的に頼みやすい業者を見つけておくことも大切です。

冷暖房の効率を高めるためにも、エアコンの設置位置も低めにしましょう。
冷気は下方に沈んで行く傾向にあるため、あまり高い位置に取り付けると夏場の空調効率が悪くなってしまいます。家族が滞在する機会が多い、リビングやダイニングに近い高さに設置することでエアコンの効率は高まります。

故障時の修理や季節ごとの清掃などの作業も、低めの位置に設置した方が容易である点もメリットです。