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小学校のリノベーションで住民の憩いの場に

小学校のリノベーションで住民の憩いの場に

近年、少子化によって小学校の統合が進み廃校となる小学校も増えました。一方で、廃校になった小学校をリノベーションし、様々なアイデアで住民の憩いの場となっている場所も多数あります。例えば、千葉県安房郡の保田小学校は現在「道の駅保田小学校」として生まれ変わりました。

1階には地元の海や山の料理を提供する「里山食堂」があり、他にもイタリアンや中華のレストラン、カフェなどが入っています。

2階は宿泊施設で、小学校の教室だったときの面影を残した客室でゆっくりと体を休めることが可能です。体育館は直売所になっており、跳び箱がユニークな販売台になっています。その他に、キッズスペースも確保され、温浴場も併設された子供からお年寄りまで楽しめる施設です。

また、兵庫県淡路市にある「のじまスコーラ」は、2010年に閉校になった淡路市立野島小学校をリノベーションして作られました。高台に建つ時計台のある校舎がそのまま利用された、白い外壁と赤いひさしがおしゃれな施設です。駐車場の奥には「のじま動物園」があり、キスするアルパカ、アラルくんは訪れる人の人気者になっています。

1階の「のじまベーカリー」にはパンダやウサギなどの動物の顔をかたどったパンの動物園コーナーもあります。さらに「カフェ・スコーラ」では、カジュアルで気軽なランチが楽しめます。特に地元の新鮮な野菜がふんだんに選べるサラダバーが、利用者から好評です。

地元の特産品や野菜を販売している「のじまマルシェ」もあります。3階には冷暖房完備のキッズスペースもあり、子供連れでも安心です。

そして、東京都の新宿区四谷第四小学校は校舎をリノベーションして東京おもちゃ美術館になっています。小学生が使っていた木のイスに赤や緑の色を塗り、ベンチのように並べてあるスペースは当時の思わせる姿です。美術館と言っても木のおもちゃで実際に遊ぶことができ、気に入れば購入することもできます。

子供以上に楽しんでいる大人や、帰るのが嫌で泣き出してしまう子供がいるなど子供から大人まで楽しめる施設です。

小学校の校舎をリノベーションした施設には、学んだ人の思い出や、ずっと残して利用したいという人の思いが詰まっています。